映画『スポットライト 世紀のスクープ』

画像2015年 アカデミー賞作品賞&脚本賞。トム・マッカーシー監督作品。

シアターキノで。満席に近かった。


とても地味な映画だった。

カトリック教会の神父たちが、子供たちに性的虐待を繰り返し、それを隠蔽していた実話を元に、”大人の事情”を枝葉にして進む物語だと想像していた。

直球だった。

出演者もまるで新聞社の実話のように演じていた。

なので、字幕を見逃さないようにと目を凝らした。

青くさいと思うほど正しくあろうとする記者と、事実を隠そうとする弁護士とのやり取りの積み重ねなど、丹念に描かれていた。

ラストシーンに救われた。

それにしてもアメリカっていう国は、カトリックを敵に回すような作品を作る正義感のある国だ。

政治の世界では世界のお目付け役かのように、戦争を仕掛けていつも戦争をしているのに・・・

でも・・・嫌がらせや脅迫めいたことはなかったのだろうか??



画像パンフレットより・・・

古くから地域社会に根ざしたカトリック教会は、秘密主義に閉ざされた巨大権力であり、定期購読者の半数以上をカトリック信者が占めるグローブ紙にとってもアンタッチャブルな”聖域”だった。

新任の編集局長の指導のもと、それまでの習慣を打破して困難な戦いに挑んだ〈スポットライトチーム〉は、粘り強い調査を続けるうちに想像をはるかに超えた驚愕の事実を次々と掘り起こしていく。

疑惑の神父の数が膨れ上がり、教会による隠蔽の罪が浮き彫りになる過程を事細かに再現を繰り返したシーンの連続には、息詰まるスリルがみなぎり、見るものの目を釘付けにする。

また本作は生粋の”ジャーナリスト映画”でもある。虐待被害者の生々しい証言に心揺さぶられるチームのみんなが、もと少年たちの悲痛な叫びを世に知らしめようと、寸暇を惜しんで奔走するさまを力強く描く。

映画に出てくる、「これを記事にしたら、誰が責任を取るんだ」と取材先に問われたレゼンデス記者は、「では記事にしない場合の責任は?」と、実話通りのセリフが使われていた。



2002年、米国の新聞「ボストングローブ」は、カトリック教会の信じがたい実態を報じた。03年、ピュリツァー賞を受賞。




今、私たちは誰もが「正しいことは正しい」ということのできる社会に生きているだろうか?

自社の購読者の半数以上がカトリック信者でありながら、〈スポットライトチーム〉が立ち向かった相手はカトリック教会。

記者生命に懸けて真実を求める彼らの存在は、この閉塞した現代にひときわ眩い光を放ち、我々の良心をも照らし出す。

報道後はもちろんのこと、本作の上映を機に被害にあった元子供たちが続々と声をあげ、その声は確実にヴァチカンに響いている。

日本の新聞記者には耳が痛そう。



子供の通っていた公立の中学で、生徒会の男性顧問教師が、代々、男生徒のズボンを下げていたことが何年か後に子供の言葉から明るみに出た。K先生は、札幌から地方に転任になった・・・・




画像もう一度、伊映画の、『木靴の樹』をみたい。

『ブルックリン』や『グランドフィナーレ』もみたい。









この記事へのコメント

人生ゆっくり
2016年04月24日 16:49
ご覧になったのですね、当地での公開は未だなので、記事は冒頭だけ拝見しました。
なかなか厳しい話題のようですが、「面白い」ような予感がしています。
アールグレイ
2016年04月24日 17:44
厳しい話題ですが、想像していたよりも地味な映画でした。
是非、感想を待っています。

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