映画 『光をくれた人』

画像キノで。

あちこちからすすり泣きが聞こえた。


戦争から戻ったトムは、孤独を求め、オーストラリアの孤島の燈台守となる。

そこで出会った若く美しいイザベルと、恋に落ちた。

二人は結婚し、日々、幸せに暮していた。

しかし、二度の流産にイザベルの心は深く傷つく。

そんなある日、ボートが流れ着いた。中には男の死体と泣き叫ぶ女の子の赤ちゃん。

この赤ちゃんを自分たちの子どもとして育てたいと強く願うイザベル。

それは過ちと知りつつ受け入れてしまうトム。

ルーシーと名づけた女の子の洗礼の日、トムは墓地で悲嘆にくれる女性がルーシーの母親と直感する。

良心がうずきはじめたトムは・・・・

トムとイザベルはお互いに光を授け、ルーシーの実母ハナは、亡きドイツ人の夫から光を与えられ・・・

ハナはイザベルたちに光を与えようとし、ルーシーは男の子を生み、老人となったトムに光を・・・

それが日本のタイトルになった?

トムもイザベルも、ハナもよかった~

不純だらけの政界を聞くせいか、こんな、心が洗われる映画に癒される・・・


もっといいあらすじを・・・新聞より

花も実もあるメロドラマである。愛を謳って、すこぶるロマンチックで、無性に涙を誘うのだ。

原作が世界的ベストセラーの「海を照らす光」、脚本・監督が「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス。ここにはよく仕組んだ物語があり、すばらしい演技がある。

1918年、第一次世界大戦で心に深手を負ったトム(マイケル・ファスベンダー)は、オーストラリアの孤島の燈台守に応募する。孤独な人生を選んだのだ。ところが、岬の町の明朗な女性イザベル(アリシア・ヴィキャンデル)と恋に落ち、結婚する。

甘美な新婚夫婦の生活に孤島の風光が彩りを添える。うねる波、水平線に沈む太陽、灯台の明かり、星空が、海風とともに、えもいえぬ詩情を立ち上らせる。

しかし、灯台がメタファー(隠喩)なのは言うまでもなく、束の間の光の後の闇は深い。

イザベルが二度目の流産に打ちひしがれている、ちょうどそのころ、一艘のボートが流れ着く。

中に死んだ男と無事な赤子と。

当局に報告するというトムを制して、イザベルはわが子として育てたいという。

二年後、トムは悲嘆にくれる実母(レイチェル・ワイズ)を知り、罪の意識にさいなまれる。

シアン・フランスの才腕はすでに定評がある。ここでも人間心理の微妙を織り込む手際は鮮やかで、落ち着いた語り口が冴えている。

撮影のアダム・アーカポーと、似合いのカップルのファスベンダー、ヴィキャンデル、適役のワイズに負うところも大きい。

古風な醇乎(じゅんこ)たる味わいが心に染む作品である。   (秋山登  映画評論家)


醇乎・・・心情や行動に混じり気のない純粋なさま。


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