トルコの知恵袋 ナスレッティン ホジャ

画像ナスレッティン ホジャ、その名は13世紀以来ずっとトルコの民衆の心に生き続けてきました。

ホジャとは、先生や説教師など共同社会の指導的人物につける尊称です。

ユーモアと皮肉にあふれたナスレッティン ホジャの小話といわれるものはさまざまな形で各地に広まり、後世に伝えられ、トルコの人々の生活の知恵と希望の源とさえなってきました。


日本にもある話に似ている

    他人の口を閉めることはできない


ホジャが息子を連れて旅をしていました。

ロバに息子を乗せ自分は歩いていますと、通りすがりの人々が言うには”なんて気の毒な。年寄りを歩かせて、若い者がロバに乗って行くとは世の中も変わったもんだ”


これを耳にしたホジャは息子をロバから降ろし、自分が乗ることにしました。すると道端でこれを見た村人たちがささやいています。

”見ろよ、あの偉そうな男を。親父がロバに乗ってかわいそうな子供を歩かせてるぜ。恥知らずだよ最近の人間は”

ホジャは息子に言いました。”お前も乗れ。さあ!”

2人を乗せたロバがよろよろと進んで行きますと、人々は”あれを見ろよ。2人もロバに乗っているよ。骨と皮の哀れなやせロバにさ。今に骨がばらばらになるぞ”

とうとうロバから降りた二人は、ロバの後についてとぼとぼと歩いて行きました。すると村の人々はこれを見て嘲笑います。

”ほら、ばか者2人やってくるよ。ロバが元気に飛び跳ねて、二人はよろよろしている。親も子も脳味噌がないのさ”

ホジャはしみじみと息子に言いました。”わかっただろう。人の口のうるさいこと!どうあがいても何か言われるんだから、自分の思うようにすることが一番ということだよ”







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