アールグレイはいかが?

アクセスカウンタ

zoom RSS 是枝監督に敬意  『万引き家族』

<<   作成日時 : 2018/07/01 16:15   >>

トラックバック 0 / コメント 2

画像カンヌのパルムドールを受賞した是枝監督に敬意をこめて、観てきた。29日フロンティアで。

ホントの家族ではない、寄せ集めの家族。

おばあちゃん(樹木希林)、父親(リリーフランキー)、母親(安藤サクラ)、母親の妹?、少年の4人に、ある日近くの家のベランダで震えていた女の子を父親が連れて帰る。

女の子の腕には、やけどのあとがあり、少年の腕にも同じあとがついている。



画像生活費は、お婆ちゃんの年金、工事現場で働く父親、クリーニング店で働く母親、JKがらみでアルバイトをするお婆ちゃんの孫。父親と少年は万引きをしていた。

寄せ集めの家族なのに、仲が良く楽しそうだ。ある意味、ホントの家族よりもいいようにさえ映る。

海水浴に行くシーンなんて、もしかしたら普通の家族以上に映る。

女の子が万引きを覚えようとしたとき、駄菓子屋の店主は少年に駄菓子を渡し、「女の子にはさせるな」と言う。

少年は少しずつ疑問を持ちはじめる。

おばあちゃんが亡くなる・・・


画像ある日スーパーで女の子が万引きをしようとし、少年が女の子を庇おうとしたことから捕まってしまう。

4人が寄り添う前の過去が明かされ、そして家族はばらばらになる。


『万引き家族』というタイトルから、辛いシーンを多く想像していたが、そうではなかった。もしかしたら、他人事と思う気持ちが、辛くないと思わせるのだろうか?


通奏低音のような負の連鎖が哀しい。




6月9日

是枝監督が、パルムドール賞の受賞にさいし、文化相の祝意を辞退したと新聞に載っていた。

監督のサイトに、「祝意に関して」として。

受賞を顕彰したいとする団体や自治体からの申し出を全て断っていると明記。

「映画がかつて、『国益』や『国策』と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような『平時』においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています」


6月18日

「公権力とは距離を保つ」と発言したことに対して、「助成金をもらっているのに矛盾している」と批判があり、賛否の議論がわき起こっている。

・・・


UFJリサーチ&コンサルティングの太下芸術・文化センター長はいう。「現在、公権力がまったく影響を及ぼさないわけではない」と橋本徹・大阪市長(当時)が文楽などの補助金を見直したように、税金の使い道について首長らが政策的な判断をすることはありうる。


6月25日

「補助金をもらって政府を批判するのは真っ当な態度なんだ、という欧州的な価値観を日本にも定着させたい。いま、僕みたいなことをしたらたたかれることは分っています。でも、振る舞いとして続けていかないと。公金を入れると公権力に従わねばならない、ということになったら、文化は死にますよ」。

・・・

「東京目黒で少女の虐待死がありました。あの両親は断罪されるでしょう。しかし例えば独りで子育てしている母親は、『一歩間違えたら自分も・・・』と思うときがあるんじゃないか。

(そこまでは思わなかったけれど、子どもとだけ向き合っていると、大人と話したくて、両親が生きていてくれたらと思った。

育児真っ只中のお嫁さんにご両親はいるが、お嫁さんの気持ちを少しでもほぐしてあげたいと思ってきた。もちろん孫達と遊べる幸せに浸りながらのことです)


・・・

是枝監督は以前から、現代のメディアが陥りがちな「分りやすさ至上主義」に警鐘を鳴らしていた。彼の映画も、説明しすぎないことが特徴になっている。

「だって、世の中って分りやすくないよね。分りやすく語ることが重要ではない。むしろ、一見分りやすいことが実はわかりにくいんだ、ということを伝えていかねばならない。僕はそう思っています」



7月1日の「歌壇」より

かるがもの親子の移動に警察が出動する国結愛(ゆあ)ちゃんの国

「助けて」の言葉を知らぬ子はひとり「ゆるして」だけを抱いて眠れる

叱られて叱られてなお親が好きゆるしてくださいひらがなの文字

五才児が覚えた文字で父母に乞う「ゆるしてくださいお願いします」

五才児の使う言葉じゃないんだよ心ふるえる〈ゆるしてください〉

君は何も悪いことなどしていないとか細き体抱きしめたきに
                                          永田和宏選


明けぬ夜を小さな小さな女の子ただ一人いて天に召されし
                                          佐佐木幸綱選


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
この映画、私が求める「楽しい映画」では全くなかったですが、ついつい感動してしまいました。
映画祭では、長いスタンディングオベーションがあったそうですが、外国の人に、心底共感されたのかどうかは疑問に思っています。
永田和宏やら佐々木幸綱には、そういう心情をもっと積極的な世の中に発信して欲しいものだと思っています。
人生ゆっくり
2018/07/20 17:13
実話からヒントを得て作られた作品とのことですから重い内容でしたが、是枝監督の愛情が感動を与えてくれたのでしょうか。
ホントに、外国人に理解されたでしょうか。
東日本大震災のときに、どうして歌壇に載らないのだろうかと疑問に思いました。時間をおいて載るようになり、今も時々載っています。載らなかった時間は、大事を軽々しく載せてはいけないというブレーキだったのかと思いました。私も、名の通る人たちは社会に向けて発信してほしいと思います。消極的ですね。
アールグレイ
2018/07/22 05:59

コメントする help

ニックネーム
本 文
是枝監督に敬意  『万引き家族』 アールグレイはいかが?/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる