返事をしてくださいな

画像10月のはじめ、札幌近郊の兄の家に行くときの電車内でのことです。

2両目にはわずかに空席がありました。

途中のK駅に着いたとき、アナウンスが流れました。

前方の入り口近くに座っておられた老婦人が、「今なんて言ったんですか?」と大きな声で聞かれました。

私は後方の入り口近くに座っていました。近くの方が教えてくださるものと思い、黙っていました。

ところが、誰からも返事がありません。                        
                                                初雪                  
私も間違いなく聞こえるように声を張り、「『札幌へお急ぎの方は向かいに入る快速に乗り換えて下さい』」と言われましたよ」と教えて差し上げました。

老婦人は電車を降りました。

後方の入り口の前を通りましたので、「札幌へ行かれますか?」と聞きましたら、「ハイ」とのこと。

大きな声で聞かれた老婦人に、誰も一言も発しなかったことに胸が痛みました。

車内にはきちんと聞き取れるだろう私よりは若い方々も乗っていました。アナウンスの内容を、全員が知らなかったとは思えません。

いつからか、食品でも物でも捨てるほどの豊かな国になり、もっと大切なものを捨ててきました。

物質の豊かさは思いやりと入れ替えになることに、気がつくのには時間がかかりました。

あらためて重い気持ちになりました。

でも、私ももし若いときだったら、声を張ってまで教えて差し上げただろうか?

自分へも問いかけています。
 
    
画像1890年の初雪の日と並んだ。

大根や白菜、キャベツを新聞にくるみ、込め袋に入れて風除室に。

しばれ始めたら玄関へ移動する。













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