星色の自転車

 「補助輪が取れました!」とお嫁さんからスマホに動画が届いた。図工が1番好きという6歳の孫は、まだ自転車の補助輪を取れずにいた。次女のせいか、まわりは「その内取れる」とあせる風ではなかった。

 画面の孫はうれしそうに余裕で体を左右にふり、「バイバ~イ」と母親に声をかけている。本人は補助輪が取れなかったことを気にしていたのかもしれない。

 孫が乗っている黄色い自転車は、私の友達のお孫さん3人が乗ったお古だ。3年前、お嫁さんの了解を得てもらい受けた。いただいた補助輪は夫が取り付けた。

 孫はピンクが大好きだ。黄色も気に入るようにと、「太陽の色だね。お日さま色の自転車だね」とテンションを上げて言った。孫は「ちがうよ。お星さま色の自転車だよ」とすねた。そして「ピンクのが良かった」とも言った。

 3歳離れた姉も、近所の方のお古に乗っていたが、「婆バカ」の私は、パートの一部で買えるのにと、胸がチクリと痛んだ。今、さっそうと乗っている1年生の孫の姿に、3年前のトゲが抜けた。

 孫からはがきが届いた。「ほしいろのじてんしゃのほじょりんがとれました。うれしいです」とあった。

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我が家の3人もお古から乗り始めた。

 長男が3歳の時に、兄の子のお古のお古・・・を貰った。兄がきちんと手入れしてくれていた。喜んで乗っていた長男は、補助輪をとって欲しいというようになった。3歳では無理だろうと、4歳の誕生日まで待ってと言っていた。
 
 誕生日、約束どおり夫が補助輪を外した。スタンドを取り付けないうちに息子は乗り、よろけつつも倒れることなく進んだ。止れなくて、粗末な木の塀にぶつかり倒れた。このときの長男の満足そうな顔・・・・

 娘には新車だったかな??二男には長男のお古を・・・まだ新しいうちに、市営住宅の友達の家に遊びに行き、なくした。

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