うるうるしながら読んだ先輩の小説

お昼少し前、20年以上もお会いしていない創作の時の先輩から荷が届いた。

きっと新しい小説を書き上げたのを送ってくださったのだろうと思い、ページを繰った。

目次を見たら巻頭作品だった。

教室でのあれこれを思い浮かべていたら懐かしくて涙がにじんできた。

読み終えてから電話をすると、風邪気味というかすれた声のはきはきとした話し方。変わらない。

まず巻頭作品に選ばれたことが嬉しかったことと、以心伝心なのかこの頃よく思い出していたことを伝える。
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カルチャー教室を変えて初めての作品を出したら、巻頭作品になりご自分でも驚いたそうな。

去年亡くなったというお兄さんとのことを書いたという。

ご一緒していたころ、新聞社で募集していた全国規模の文学賞の佳作に選ばれていた。

受講生の作品を読み込むのも、先生と同じくらいに過不足なくきめ細やかだった。

私は劣等生だったけれど、当時70代後半の厳しい先生や、書き続ける先輩の皆さんの魅力にであい、離れがたかった。

なので、ただ出席していただけ。

この方は画家の娘さん。きっと絵のように情景が見えるのでしょうね。
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去年の私の自慢の、馬場あき子さんから電話をいただいた時の歌は、この教室の先生のエピソード。

ロシアで捕虜になったときに軍靴で蹴られ、傷跡は長い時間を経たその時でも浅いえくぼのように頬に残っていた。

送っていただいた本の短歌を紹介され、さっそく読むと格調が高い。

「・・・子と交わす暗き十字路」・・・心情をこういう言葉で表現できそうにない・・・

Nさんもこの短歌の方も、人生が濃い・・・

私は勉強不足です。・・・

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